時は満ちた

博論を書く気力が何年も沸いてこなかったのですが、10月から急にギアを入れてガッと書き始めて、今は進捗93%くらいになりました。
心理学徒なので、人が行動を起こす原理とかモデルとか予測をしたいという知的欲求があるものの、自分のこととなるとてんでダメ。
あーどうやったら自分は行動を起こすことができるのか、すなわち、書く気がわいてくるのかなあ…と能動でも受動でもない、今はやりの中動態的マインドでずっと自分自身を静観しておりました(静観すんな!と突っ込まれそうだけど)。
が、とうとう時が満ちたわけです。
一体何が起こったのかかというと…「〆切」です。
もう本当に締め切りなのです。
そう強く認識したら力がわきました。
社会人になって12年、私に身についたのは、本当の締め切りに間に合わせる能力のようです。

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深夜のダメ恋図鑑1を読んだ

Twitterのタイムラインを眺めていたらおもしろいと言うことだったので読んでみました.
なかなかおもしろかったです.
にちゃんまとめサイトなどで時々読む,都市伝説のような男性が次々に出てきます.
なので,男の人は胸くそ悪くなると思います.耐えられない人は読まない方がいいでしょう.


最近はインターネットの垣根が低くなり,様々な個人の体験が濁流のように流れていますが,その体験が色々まとめられたり共感されたりして,だんだん物語の原型が形作られてますよね.
「キチママ」とか「ロミオ」とか「プリン」とか・・・ほら・・・あるじゃないですか・・・
このマンガのひとつひとつのエピソードも,「どっかで読んだことがあるなあ」というものです.


まあ,オリジナリティはあんまり感じないんですけど(作者の方,大変失礼なことを言いすいません),読んでちょっと胸がすかっとしたんですよね.
この「スカッ」っていうところを深掘りすると,過去に自分が体験したことが思い出されるからなんですよね.
あのとき,びっくりして,モヤモヤして,ちょっと傷ついて,だけど平気な振りをして過ごしてきたこと.
はあ,自分にも色々あったなあと.
でも,このマンガでは,主人公の女の子たちは全部ごまかさずに粉砕しています.
(ひとり,男に対する認識がおかしいだろ!という子もいるけど.)
そういう場面を読みつつ,過去の自分を振り返ったり,今の自分も省みたりとなかなか考えさせられるテーマのマンガでした.

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辛辣な(しかし的を射た)セリフ・・・

例えばこういうこと.もう,自分が飲みたい飲みたくないとかの検証などなしに,「女がお茶を入れる」って自動的に体が動いてしまうんですよね・・・性規範が内在化ってこういうことかよ・・・これまで疑問にも思ってこなかったことがたくさんありすぎる.
まあ,このマンガはそういうあるいみ事例集みないなかんじなのです.
べつにマンガのように粉砕しなくてもいいけど,さまざまな偏りについて気づきやすくなるかなと.
今の子もこういうことでモヤモヤしてんのかな.
若い人と交流が無いのでわかんないんですけども・・・
我々世代が通ったモヤモヤを下の世代の子に引き受けさせたくないなあと,最近しみじみ思います.


無料版は9月28までぽいので,気になる方はお早めに~