祝!徹子の部屋30周年

今日の昼2時から、徹子の部屋30周年記念番組やってました。徹子は前々から気になる存在でありました。タモさんとも仲がよいし。タモさんはサングラスだが、徹子はたまねぎ風髪型がトレードマークである。タモさんは髪型やサングラスを目立つことないよう変化させているが、徹子を見ていると、あの髪型がはつけ毛程度にしているのか、すべてかつらなのか、地毛で登場することはあるのか、といろいろ考えてしまう。
ていうか、徹子はテレビで見る限りは凄まじく個性的で存在感満載だが、実体(肉体的に)はおぼろげで虚飾に満ちているように思う。かつらだし、化粧のスタンスも昔から変わっていない(つまり、濃い)し、服装も華美だし。女優と言う人たちは「生身」な部分でも勝負している(髪をつややかに保つとか、肌を美しく保つとか)が、徹子はそういうことをはじめから(少なくとも私が知るようになってから)しようとしていない。テレビの徹子は、顔も身体も全部覆いつくす皮をまとってから仕事をしているのではないだろうか。はなからモザイクをかけているみたいだ。
今述べた部分はタモさんとも通じるところがあり、つまり、「実際に生活している様子が浮かばない」という魅力である。そんなわけで、今日の特別番組は面白かった。徹子のしゃべりの端々に、徹子のめちゃくちゃな生き様が見え隠れしていたから。例えば「本当に氷あずきがすきでね、夜寝る前にね、氷あずきを丼で食べちゃうのよ」とか。普通そんなことしないよ。
こういうことは毎日徹子の部屋を注意深く見ていると見えてくることかもしれないが。私はまだ徹子を鑑賞する境地には達していない。なぜかと言うと、徹子の部屋でも徹子トークがあまりにすごすぎて、私が緊張してしまい、その緊張が苦痛な時があるからだ。その点タモさんはそつがなくて私は安心してみていられる。
そんなタモさんが、この番組に少し出ていた。徹子&野際陽子がタモさんの手料理を食べる、という企画だ。またタモさんの多芸ぷりに感動してしまった。料理の前に出された、ランチョンマット代わりの和紙に書かれた書である。「朧」という字を行書体で書いたものなのだが、薄墨で書かれたそれはとてもこなれていて立派な字で、タモさんは書も嗜むのかと、ますますあこがれてしまった私なのである。