「男はソレを我慢できない」を観てつれづれ思い出したこと
観てきましたよ、試写会…。北沢タウンホールというところでした。下北沢。
まず、上映前に、小島麻由美が映画の中でも歌っている「あおぞら」を披露。そのあと、ワタナベイビーが2曲(タイトル失念)。いい歌だった。そのあと、小島麻由美とワタナベイビーが「今夜はブギーバック」を歌った。ライブのように、お客がわあわあとノッてないので、すごくやりにくそうでしたが、うまかった。さすがだなあ。ワタナベイビーの曲、カセットテープにとって聴いてたから、もう何年も聴いてなかったけどさ。いいな。いいねえ。ちょっとネガティブな歌詞とあの不思議でヘンな声があいまってね・・・。
その後、上映。80分強。
正直ゆって、映画…物語としては「破綻」していたと言うしかない…。何がなにやらわかんなかった・・・。せりふも、加工してスクラッチさせているもんだから、普通に言わせないし。観てる方が何だか気恥ずかしかったぞ。
しかし!映像は役者とグラフィックと文字を融合させていて、どの画面を切り取っても絵になる!全部のシーンがポスターになるし、絵葉書になる。
でも、全部つなげると破綻しているんだなあ。部分部分では「くすくす」と笑えるとこもあったけど。
監督が桑田圭佑(字が違うかも)の「東京」のPVを作った人なんだって。なるほどねえ。
だけど、この映画、私の好きだったものがたくさん詰まっていて胸がきゅん(?)となったよ。
竹中直人は「恋のバカンス」、清水ミチコ、高橋幸宏はチャーリーボブ彦、ワタナベイビーはホフディラン、友達に借りてきいたな。ビリヤード場には高野寛が出てたし(お元気そうでなにより)。中村達也はブランキー・ジェット・シティー、聴いたなあ。最後にホントにテイトウワ(テイトウワは中学生の頃から聴いてるぜ!)が出てくるし。昭和歌謡の歌合戦。そもそも下北沢は大学時代あこがれてた街であった。
本当にさあ、中学〜高校〜大学時代のあのころ。不景気だったけど、メインストリーム(コムロテツヤとかね)の後ろでは、珠玉の作品やアーティストがたくさん出てきてて、よかったんだよ。
わたしゃ、中学の頃はTKが嫌で主に80年代の曲ばっか聴いてたけど、高校のころ、NHK教育のソリトンSIDE・Bから得る情報で80年代と90年代は地続きだったことがわかって希望がわいたんだよなあ。断然聴く音楽や観る映像の幅が広がった。ちょうどあのころの好きだったものが詰め詰めに詰め込まれてたんだよ、この映画は。
ふにゃー。そんなアツイ気持ちがあったことは分かってるんだが…。こんなに冷静で居られるのが寂しい。8年前の私に試写会を代わってあげたかったなあ。きっと狂喜乱舞したと思うよ。
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↑あまり文章と関係ありませんが…。高野寛氏の作曲した「いつの間にか晴れ」を矢野顕子氏が歌うとほんとうに泣けます。名曲&名歌い手の邂逅・・・。