BECKのコンサートに行った

昨日は携帯から更新しましたけども、BECKのコンサートに行って来ました。外人アーティストのコンサートはこれで3回目…かな。結論から先に言うと、「すっごい楽しかったーー!」です。
チケットを取ったのは1月か2月ごろで、ちょうどそのころは倦み疲れていた時期だったので、たまたまweb上で見かけたこの情報に、深く考え込まず飛びついて、チケット購入をクリックしていたのでした。ずいぶん前からチケットが手元にあって、しかも、「アリーナ立見」…。なぜアリーナにしたのか…。前々日から風邪を引いていた私は、ダフ屋に売ってもいいかも…くらいのローテンションで、武道館へ出かけていったのでした。
とても理解のある?職場のため、5時過ぎにさっさと仕事をやめて、職場から電車で九段下まで。6時少し前に到着。寒いからコート着ていたし、カバンも持っていたし、会場では荷物は絶対他の人に蹴られ、踏まれる!と覚悟していたのですが、意外なことにクローク(500円)が用意されていました。ありがたい。あまり順番を待つことなく、荷物を預けることができました。アリーナの人は整理券番号ごとに並ばせられ、雨の降る外で待たされるのですが、6時少し前に着いたので、寒い思いも少しで済み、割とすぐに中に入れてくれました。
私はFブロックだったのですが、行ってみたら、ほとんど人がいなくて、ブロックの中の一番前の柵に陣取ることができました。結構いい位置ではないでしょうか。しかし、その後開演が30分遅れ、1時間たっぷり待たされました。
来ている人たちは、大多数が20代前半の若者ですが、よく見ると30代くらいの人や、仕事帰りのサラリーマン、白人の若者、60歳くらいの女性(オノ・ヨーコ佐伯チズを足したような)、オタクっぽい男性、女子高生…と、ちらほらよく分らん感じの人もいました。いろんな年代、ジャンルの人に受け入れられる…これもBECKの才能なのではないかと。
隣に立っていた人が、20代後半の男性で、スーツの上着とカバンをクロークに預けてきた様子でした。彼女らしき女性と来ているのですが、ぜんぜん笑ってなくて、もしかして「お付き合い」できたのかもしれないです。待っている時間、スピーカーからは轟音がずっと鳴り響いていたのですが、自分の趣味とは合わない周りの様子に不安になっているんじゃないか(ずっと指をもじもじさせていたし)と赤の他人ながら心配になりました。
大体7時半ごろに開演。じゃーん!と始まったかと思ったら、スクリーンいっぱいに、パペット(あやつり人形)ベックとその仲間たちが演奏してました。なんじゃこりゃ。と思ったら、本人たちが登場!会場がぎゃー!
ステージの一番高い場所に、パペットとそのステージが設けられ、人形使いの人たちが、その下のBECKやサポートメンバーたちの動きを忠実に再現。その人形のほうをカメラで写し、スクリーンで大写しにする、という手の込んだ演出なのでした!たのしー!
BECKの音楽というのは、何だかとっちらかった様々な音色を、そのすばらしいセンスでダサくなく、非常にかっこいい音楽に仕上げてある(ローファイ、というらしいです)のですが、まあ、全体的に打ちこみ系、って言うんでしょうか、軽めの印象で聴いていたのでした。
しかし、ライブで聴いた彼の音楽は全く違った!ギターがぎゅわーん!ベースがびろーん!ドラムスがずだだだだ…。ひたすら内蔵から響かせる、本当に愉快で踊らせるものなのです!
実は私はアルバムを3枚しか聞いたことがなくて、昨日の公演で演奏された曲は半分くらいしか分らなかった…全部聴いておけばよかったと後悔。知っている曲が流れたときは飛び上がるぐらい楽しかった。
前のブロックで聴いている、髪の短い女の子が、それはもう愉快そうに両手を挙げて踊りまくっていて、それを見てたら私も愉快になって踊ってしまいました。ていうか聴衆全体が踊ってた。いい雰囲気でした。
舞台では、ベック氏のほかに、踊る役割の人(電グルピエール瀧のような)がいて面白かった。途中、アコギだけでBECKが歌い、横でサポートメンバーが食器を鳴らして合奏するという演出もありました(もちろんパペットはそれらを忠実に再現)。
一度彼らが引っ込んで、アンコールの拍手が。するとスクリーンにベック・パペットが出てきて、日本公演のリポーター風に「今日は武道館に来てるよ!」という映像が。予め撮ってあったようです。場内大興奮。ぎゃー!かわいー!
ベック・パペットはステージの前に仮眠。その夢の中で、「ベックジラ(ゴジラのもじり)」に変身し、都心を破壊しまくります。そこにサポートメンバーのパペット達が飛行機を操縦して退治に…みたいなちょっとしたムービーが流れ、非常に面白かったです。
そしてアンコール!4曲くらい演奏して、9時ぴったりに終わりました。いやー、楽しかった。ありがとう、ありがとう、BECK…っていうかBECK先生…。やっぱり、グラミー賞にノミネートされるだけあるワイ。こんなにちゃんとエンターテイメントしてくれるとは思わなかったです。ボンジョビ先生の次の完成度だと思いました(ボンジョビ先生のライブははっきりゆって、ベストアルバムを聴いているのかと思うくらいの完成度だった)。
帰りも、スムーズにクロークで荷物が受け取れたので良かったです。帰りは飯田橋まで歩いて、ラーメン食べて帰りました。
朝起きたら膝がガクガクしてました。飛び跳ねすぎ。