ローマ人の物語 パクス・ロマーナ[中]を読んでます

カエサル亡き後の第2次三頭政治と、オクタヴィアヌスVSアントニウス&クレオパトラ。
昔、朝日新聞日曜版に連載されてた宮尾登美子?のクレオパトラ読んでいたのだけど、塩野七生が書くクレオパトラはだいぶ違う。塩野さんは女だけど冷静だなー。クレオパトラは教養はあるかもしれないが、現状認識と未来の予測ができない統治者として一刀両断されている。
オクタヴィアヌス(後のアウグストゥス)がカエサルとどんな関係なのかとか、世界史の授業じゃあ全然出てこなかった。親戚の子だったのね。知らなかった。
パクス・ロマーナは、「ローマの平和」だけあって、ドキドキする戦役などは出てこないけど、ひとりの為政者が指揮してそれまでの仕組みを改革していくプロセスが追えて面白い。
アウグストゥスは皇帝になるんだけども、スルタンやラストエンペラーみたいな豪華な皇帝じゃなく、だいぶ質素だったらしい。統治の仕方もオリエント世界の王や皇帝とは違い、元老院議会などで議員からこてんぱんに言われたりしてたらしい。どちらかというと、今の大統領みたいな感じだったのかしら。こういうことも、世界史の授業ではわからないことだよねー。

ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫)

ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫)


ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)

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ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)

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