夏の江ノ島に行った時のこと

昨日の話です。しいなさん、イガラシさんと、両氏の同僚であるたまさんとSさんとで、江ノ島に遊びに行きました。
私は江ノ島からそう遠くないところに住んでいるのですが、これまで夏の江ノ島には一度も近寄ったことはありません。
地元民からすると、「暑い」「殺人的に混んでいる」「海が汚い」というイメージが付きまとい、20年近く敬遠していたのです。
結論から申しますと、
夏の江ノ島、楽しいじゃないか!
と、愕然としました。


うそです。
愕然までは行ってません。でもびっくりはしました。

エグザイル度数高すぎ

13時に片瀬江ノ島駅前集合。
浜に近づくにつれ、水着の人が増えるわけですが、なんだこりゃ、と驚きました。同じように黒くても、地元のサーファーとも雰囲気が違う(ユルさがあんまりない)この人たちは一体どこから来たの…?
堂々とオーラを発しながら歩く人は大抵、エグザイル度数が高い男性で、しかもみんな体中にスゴイ刺青を入れていて、日本は一体どうなっとる?と老人のような感想が頭をよぎりました。ほんと、みんな刺青入れすぎだよ!普段何の仕事してるんだよ!
堅気じゃないほど生き生きできるのが夏の江ノ島…。地元の祭でヤンキーが大活躍してくれるのとちょっと似た構造があると思いました。

ギャルの体形管理能力の高さに感心

しいなさん達の後輩さんがDJをしている海の家に到着。全体的に黒っぽくて、表の看板がエロくて*1少しびびりましたが、努めて冷静を装いました。入ると大音量でカッコイイ音楽が流れていました。
すばやく水着に着替えたしいなさんとたまさんはあっという間に海に消えていきました。
二人を待っている間、から揚げを食べたりお客さんを見たりしました。ちなみに中にいる人たちは、クラブ関係の人とギャル/エグザイル関係の人と、半々くらいのようでした。ちなみにこの分類は、

クラブ関係→白い
ギャル/エグザイル関係→黒い

という、偏見に満ちた判断によってなされています。
海の家の中に、ビキニのギャル風女子が二人いたのですが、その二人のプロポーションが見事で、じろじろ見てしまいました。ちゃんとくびれて、出るところは出ていて、お尻は小さい…一体どうすればそうなれるのでしょうか。あの体形維持は一朝一夕ではできないことです。湖に悠々と泳ぐスワンのように、水の下では一生懸命脚をかいているのでしょうか。見習わねばなりません。

海の水はそれほどあれではない

しいなさん達が帰って来たので、入れ替わりで浜辺に行きました。
鵠沼海岸は普段、サーファーの人たちが暇そうに波を待っているくらい静かなのですが、昨日は波が高くてすごかったです。とにかく引きが強く、幼な児だったら脚をとられて沖に持っていかれるくらいです。私も油断していて、スカートがずぶぬれになりました。
海の水は、昔よりもきれいになってる気がしました。ごみもあんまり浮いてないし、臭くない。川の浄化などが進んだのでしょうか。環境がよくなってるのでしょうか。

イルカに水をぶっかけられる

海の家を辞して、次は江ノ島水族館に行きました。普段は仕事や幼児と一緒にとお付き合いで来ることが多く、じっくり見たことがなかったのですが、今回はお世話する人もおらず、好きなだけ見ることができました。
イルカショーは人が多くて立ち見になってしまいましたが、ショーの後ステージのプールに近づいて、トレーニングをするイルカを見ることができました。
小さめの水槽で、子どもイルカが一回転ジャンプをみせてくれて、やんやと喜んだら、もう一回ジャンプしてくれました。しかし、そのしぶきを私は真正面から受け止めてしまいました。わざとだったら、イルカめ…恐ろしい子です。

ドクターフィッシュに食べられる

江ノ島水族館にはタッチングプールというのもあり、サメやら何やらが触れるところがあります。昨日はドクターフィッシュがいました。ドクターフィッシュは人の皮膚の余計なところ、悪いところを食べてキレイにしてくれる魚で、実はいっぺん食べられてみたいと思っていたので、一気にテンションが上がりました。
そっと手を水槽に入れると、どじょうみたいな魚達がちょろちょろと集まって、皮膚をこしょこしょとついばみます。弱い電流を流されているような、なんともくすぐったい感覚で、へらへらと笑ってしまいました。
やっぱり、子どもの手にはあまり寄り付いてない感じがします。大人の方がついばみ甲斐があるんでしょう。ふと横をみると、たまさんとイガラシさんに魚が集中していました。

江ノ島のうまいしらす丼江ノ島頂上


クラゲを見たころにはもう、スタミナが切れていて、イガラシさんに「腹減ってるの?」と見破られるほどの状態になっていました。
しいなさんが「すしが食べたい」と言うのに、「おいしいしらす丼ならあります」と言って江ノ島島内にみんなを案内しました。

↑写真は以前撮った、とびっちょの2色しらす丼
今回はSさんが2色しらす丼を食べていました。私は生しらすいくら丼を注文しました。みんな無言で食べました。むりしてしゃべらなくていいのが居心地よかったです。
ご飯の後、みんなで江ノ島山頂まで階段を上りました。江ノ島神社はその昔、弁天様が嫉妬するのでカップルがお参りすると別れるというジンクスがありましたが、15年位前に突然、龍恋の鐘という恋愛成就の鐘ができ、急にカップルに優しいデートスポットになってしまいました。地元民は「それってどうなんだー」とあきれたものですが、15年経ってみるとその話も定着していて、時間の経過を感じました。
さらに最近は、サムエルコッキング苑という公園が頂上にできました。そこは以前、江ノ島植物園という、色気のない植物園と壊れそうな展望台があり、いい具合に枯れた昭和のにこごりのような、それは素敵なスポットだったのです。それが改装されると聞いたときは、とてもガッカリしたことを覚えています。 
初めてサムエルコッキング苑に入りました。入ってみたら、ダンスミュージックが大音量でかかっていて、若者や外国人がたくさん集まっていました。昨日は屋外イベントだったみたいです。展望台はエレベーターが完備され、空調の効いた展望フロアと、更にその上の屋上フロアとあり、カップルや友人同士の若者が集ってまったりしていました。
もう、完璧にシャレオツな空間です。六本木ヒルズ寄りです。でもそれはそれでイイ!と思いました。次はデートで来たいものです。

ゲイづいている人と、ホタルと言い張る人と

Sさん情報で、茅ヶ崎の花火大会があるということを知り、たまさんがすばやくケイタイで開始時刻を検索してくれました。展望フロアの西側を陣取り、じっと待っていると、向こうの海の上から、手のひらよりは小さなサイズで花火がぽんぽん上がり始めました。
みんなで花火をのんびり見ていたら、両隣の人の話が耳の中に飛び込んできたのですが、その話が面白かったです。
片方は男性と女性の二人。男性が妙にゲイカルチャーに詳しく、連れの女性に、とある銭湯に行ったら、マッチョなゲイらしき人達が腹筋などしていて待ち構えていて、連れの友達が誘われて大変だったとか、ゲイのカップルは江ノ島神社にお参りに来るのが恒例らしいとか、興味深い話をしていました。あとでたまさんに聞いたところ、男性は女性を花火大会に誘っていたそうなのですが…男性の想いは成就したのでしょうか…話題の選択とか…心配です。
もう片方の女性二人組は、ときどき灯台の光に浮き上がる蛾を見て「ホタルだ!」と興奮していました。どー見てもちがうということはわかっていたのですが、知らない人なので否定もできません。あまりにもホタルホタルと連呼するので、私もうっかりホタルでもいいやと信じてしまいそうになりました。
普段からついつい、周りの人の話って聞いてしまうのですが…昨日は妙に面白い人たちに挟まれてしまいました。

夏の江ノ島の魅力

生まれて初めて夏の江ノ島で遊びました。暑いけど、人多いけど、こんなにきゃほきゃほしていて、楽しいところだったとは…!
冬に浜で凧揚げしてる場合ではありませんでした。春夏秋冬、江ノ島はとてもいいところなのですね。
みなさん、遊んでくださってありがとうございました。夏以外の湘南地方もとても面白いので、また遊びに来てください。


しいなさんの日記
イガラシさんの日記

*1:白人の女性の水着を白人の男性が脱がそうとしている写真だった。確か。