不幸な話を読みたがる心

なぜだろう、私、最近変なんです。
人の不幸を読みたくなるんです。

よく読んでいるのは、
http://d.hatena.ne.jp/hagex/
有名なこちらのサイト。
2chの様々なスレッドから収集された話を読みやすく再構成したブログです。
浮気されて復習して慰謝料を払わせる話とか、近所に住む手癖の悪い泥棒奥様とか、モンスター○○といった風の常識が通じない自己中心的な人に絡まれた話とか、読むとげんなりする話ばっかりが詰まっています。

でもなんかやめられないんだよなー。
中毒的な面白さが…。

ちょっと前は、こういう手の話が苦手で、「わざわざイライラ不安になるような話を読むなんておかしい」と思っていたのに、今は自ら進んで読んでしまっている。

コレはなんなんだろうか。

そういえば、同じチームのAさんは、休日にyoutubeで「心霊動画」を観てしまうって言ってた。
もしかしたらコレは霊かも!っていう動画がいくつもyoutubeにはあって、「コレは偽物じゃないか~?」とかいろいろ言いながら延々観てしまうんだって。

なんか似てる。

自ら進んで高ストレスのコンテンツに暴露されようとする行動ってなんなんだろう。
高ストレスっていうか、他人の不幸とか不安を追体験しているといった方がいいのかな。
先輩にちょっと話したら、「その手の話を安全なところで読んで、今の自分は恵まれているってことを実感したいんじゃないの?」って言われたけど、なんかそれとも違うような気がする。
(無意識でじゃないのって言われたら、意識できないことだからお手上げだけどね。)

いろいろ考えていて、女性週刊誌ってこの手の記事が多いということにふと気づいた。
もう一つ思い浮かんだのは、昔フジテレビで平日の午前中にやっていた「どーなってるの」という番組。
嫁姑の確執とか、そういうのを再現ドラマにして流していたな…。

こういうコンテンツっていうのは必要としている人がいるんだな、ということはうわべではわかっていたけど、いざ自分がはまってみて、心の底からよくわかった。
なんではまっているのか、内省するの怖いなー。
あと、自分ってゲスいんだなーとわかって、なんだかとってもがっかりしてしまっているのでした。


Michael Nyman - The Heart Asks Pleasure First ...

映画「ピアノレッスン」のテーマ曲、「楽しみを希う心」を聴いて心を落ち着かせよう、と思ったのですが、良く考えたらこの映画も、上で紹介したブログに出てきそうな話じゃねえか…(後妻、連れ子、知らない土地へ嫁入り、味方になってくれない夫、妻の浮気、離婚…)