アメリカン・ポップ・アート展に行ってきた

夏休みなので、ちょっと普段いかないところに行こうと思いつき、国立新美術館で開催中の「アメリカン・ポップ・アート展」に行ってきた。
ひとりだったので、音声ガイドを借りた。
私はポップアート好きというわけではない。
ほんとに思いつきなのだ。




11時過ぎに入館して、2時過ぎに退館。
いろいろ吸い取られた…。

でも、どこかで見たことのあるよーな作品をこの目で見ることができて満足。

アメリカン・ポップアート
人気があるのはわかる気がする。
だって、家に飾りたいもん。
ベラスケスとかルーベンスとか、現代の家にあっても調度に合わないけど、
アンディ・ウォーホールならちょっといいじゃない?ってなるよね。
雰囲気のいい作品がたくさんあった。

この展覧会は、ジョン&キミコ・パワーズ夫妻のコレクションがほとんど。
名前でお気づきの通り、キミコ夫人は日本人です。
図録の最初の、キミコさんへのインタビューが面白かった。
パトロン、って今もあるんだね。
出版社の社長をしていたジョンさん。
社長を退いた後、現代美術を集め始めた。
これはのちにアメリカン・ポップ・アートと呼ばれるものになる。
ニューヨークの画廊が集まっている通りの近くに住んでいた夫妻。
お散歩がてら、画廊を観て回ったんだって。
そしたら、毎日電話がかかってきて、新しいのが入りましたから見に来ません?って誘われるらしい。
作品を買う時は必ず画廊を通す。
これはマナーみたいなもののようだ。
画廊に手数料を払うことになるけど、作家から直接買うと、作家も画廊に遠慮してしまうし、三者がぎくしゃくしてしまうことになる。
画廊を通して買っていたおかげで、作家のアトリエに行ったりと、自由に交流することができたんだって。
その後、コロラド州にアートセンターを作り、作家たちを招いて創作活動をさせたりしたらしい。
だから、作家たちがそのセンターで、夫妻のためにちょいちょいと書いた小品もコレクションの中に入っている。
これは親交のあるパトロンにしか手にできないものだよなーと感心した。

今まで考えたことがなかったけど、このインタビューを読んで、パトロンってどんな人がなるものなんだろうと、ちょっと興味がわきました。