なぜだろう、旅はいつもゆううつ

今年のお盆は久しぶりに山口に帰るので、ちょっとどこかに寄ろうと思いまして、かねてより興味があった犬島というところに行くことにしました。
帰りに岡山で降りて、犬島に数時間滞在し、また岡山から新幹線に乗って東京へ。
まあ多分大丈夫。とてもシンプルな旅程だし。
だけどなぜだろう、ちょっとゆううつになっている。

去年、沖縄に出張した時、一日間が空いたので、先輩と本島を縦断して観光する予定を立てたことがあった。
ところが、出張前から先輩の具合が悪そうで、何とか仕事をこなしたものの、中日の休みは休養しないとやばそうな雰囲気。
私は初めての沖縄本島なのに、一人で観光することになってしまった。
初めて一人でレンタカーを借り、ひとりで美ら海水族館をまわり、山原の山の中で道に迷い、スコールに遭い、那覇市内で車を返した。
やればできた。
そのあと、初めて一人で居酒屋に入り(私はお酒が飲めないので、居酒屋には一人で入ったことがなかった)、ひとりで酔っ払ってホテルでぐーすか寝た。
ひとりでできたーーー!と達成感。とても気持ちがいい。

だけど、今思い出すのは、ひとりで観光する前日の、たばこ臭くて古ぼけたホテルの部屋の、あの超ゆううつな気持ちだ。
『うわー、明日はひとりかよーー』
って思うとね、不安になって布団の上で丸くならざるを得ないよね。
まあ次の日は腹をくくるけどね。

今回もきっと大丈夫だし、行ってみたらいつも楽しいじゃないか、と言い聞かせながら、その日が来るのを待つことにします…。