SPSSの小技:LISTコマンドを使ってケースを抽出する

SPSSを使ってデータをクリーニングしていると、変数と変数の間で矛盾したデータがあることないですか?
例えば、ある「疾患」の変数に「0」が入力されているのに、「病名」の変数に何らかの数字が入っているとか。
大体、クロス表を作っているとおかしいのがわかります。
じゃあ、そのおかしな「ケース」はどれなのか、「ID」の変数に入れている番号を出力させて探し出したいというとき、LISTコマンドが便利です。

TEMPORARY.
SELECT IF 疾患=0 and 病名=9.
LIST VARIABLES=ID.


このようなシンタックスを書くと、該当するIDの番号が出力結果に表示されます。

【例】

ID

273
278
280
299
300
305
324
329
331
345
346


Number of cases read: 11 Number of cases listed: 11

上の出力結果例のばあい、この11のIDがふってあるケースが、上の条件に当てはまるということになります。

このLISTコマンドは、下のリンクを見ると、計算させた結果を表示させたりとか、いろんなコマンドと組み合わせると便利に使えそうです。