8時起床。食事の後、ホテルの中のプールを見に行く。プールは運河に面している。運河は汚かった。神田川並だ。

その運河を15mくらいの長さのモーターボートが50人ぐらいのせて気合を入れて走る。気合が入っているので波しぶきがすごい。

天蓋はついているが、側面にはなにも覆う物がないので青いビニールシートがかけてある。地元人は慣れているので、停留所(?)が近づくと、船はまだ走っているにもかかわらずへりの部分に脚をかけ、屋根につかまってすぐに降りようとする体勢を作っている。さすが。

部屋に戻って午前中いっぱいごろごろする。

13 時より活動開始。ソイ・アソークを南に歩き、スクンビット通りまで。その通りにあるという、チューズリ・ショップを目指す。しかしその店が入っているマンハッタンと言うホテルが見つからない。暑いし、空気が悪いし、うるさいしで一同イライラがつのる。スクンビット通りは露店がおおい。Tシャツや民芸品、うそGショックなど、色々並んでいる。露店のテーブルの下にハンモックを架けて眠っている子供が多い。こんな空気の悪い所で・・・子供も大変なのだ。家族そろって出稼ぎ?

やっとマンハッタンホテルに着く。汗でどろどろの、首タオルの格好で入るには気が引けるようなホテル。その2階にある店で民芸品を購入。日本語が堪能なタイ人のお姉さんに「まけて」とお願いしたが、「安いからだめです〜」と断られてしまった。

スクンビット通りには、ケンタッキー・フライドチキンもある。遅い昼ご飯をそこで取る。No,2セット(クリスピーチキン、ポテト、コーラ)で59B。タイ価格にしてはとても高い!地元人は利用するのだろうか?

最近開通したという新都市交通、『スカイトレイン』というものに乗ってナナ駅からナショナル・スタジアム駅までいく。20B。はっきり言って多摩都市モノレールよりも近未来的。電車だけれどとても静か。しかしタイ人の足にしてはやはり高いのでは?

目的の「ジム・トンプソンの家」はナショナル・スタジアムから歩いて15分ぐらい。チークでできた瀟洒なタイ風の家屋。運河沿いの高級住宅街の中にある。入場料を払って入ると日本語のガイドをつけてくれた。

美しいお姉さんが話してくれた所によると、ジム・トンプソンは第二次世界大戦後、タイシルクを洗練させ、世界ブランドにまで高めたという人。仏像を集めたり、アジア的なもの(茶碗から、欄間の彫刻まで)を集めるのがすきだったらしい。しかしタイは熱心な仏教国。タイで作られた仏像はペンダントサイズぐらいの小ささでやっと持ち出しが許可されるぐらいなのだ。当然彼は反感を買ったらしい。そのせいか、彼はマレーシアで謎の失踪を遂げた。

ともかく、ジム・トンプソンの家は緑深く、池があって、主いない今でもジム・トンプソンの会社の人が管理していてきれいに手入れしてある。裏の運河は40年前、透明な水が流れていたらしい。今では神田川だけど。

前庭で係員の小母さんの孫らしき男の子が睡蓮の池に入って遊んでいた。その様子を写真に撮りまくる小母さん。それを反対側のカフェで眺める観光客。のどかだった。

ジム・トンプソンはタイシルクの店なので、当然店が併設してあったのでそこに入ってみる。さすがに露店で「シルクだ」と売っているシルクとは明らかに輝きが違った。そして全てのものが高い。象のぬいぐるみは550B、『コットン』のハンカチ200B、シルクのハンカチ390Bというもの。私は象の絵のポストカードを購入。全くシルクに関係ない。

ナショナル・スタジアム(国立競技場)には屋台村と野外ステージがあってすごい賑わい。そういえばこのへんには安宿街があるのであった。入り口近くの屋台にて椰子の実ジュースを飲む。よく冷えていて本当に美味かった。5B。少し青臭いが、慣れると美味しい。売り子のお姉さんの笑顔がキュート。

TOKYU に入る。1階でトリンプと言う下着メーカー(日本にもある)のワゴンセールをしていたので覗いてみる。日本ではお目にかかれないようなハデなパンツ(原色黄色のスマイルマークがびっしり描いてあるというシロモノ。)を購入。妹用のお土産にしよう。39B。いやがらせ?

日本では見た事がないRed Earthという化粧品メーカーの売り場があった。口紅が150Bぐらいだったか?特筆すべきはそこの店員の4人に2人はオカマさんだったということ。男の格好だが、化粧はしていた。それでいいのだ。おおらかなタイが好きになってしまった。

6階はフードコート。クーポン制だった。様々な種類の料理カウンターが並び、目移りした。私はバーミー(平太麺)を頼んだ。(35B)美味かった。しかし、店員の感じが悪かったとIは言っていた。そうだったのか・・・

デザートにグァバのフレッシュジュースを飲む。(15B)初めてのんだ。酸っぱいが、酸っぱすぎず、美味い。また飲みたい。

余ったクーポンは払い戻し可能。親切。

同じ6階にマンガ屋さんがあった。見てみると、全て日本のコミックだった。すごい。何がすごいって、日本の人気漫画はほとんど揃っているところだ。決して名作と呼ばれるマンガだけではないのが面白い。

隣のゲームやではプレステが売っていた。なんか、エロゲーポスターも貼ってあった。タイ人はこのポスターの意味わかってるのかなあ。中国系の会社で作った、ファミコンそっくりのハードも売っていた。ファミコンのキーボードのオプションが売り出された時があったが、それにそっくり。ポスターはジャッキー・チェンだった。

帰りもスカイトレインで帰る。アソ−ク駅下車。

ホテルに帰り、洗濯した。