「イギリスから来た男」をみた。

00/08/23 (晴れ)

 有言実行。8/15に宣言したとおり、「イギリスから来た男」をみた。予想していたとおり素敵な映画だった。

 小さい頃、両親が「V(ブイ)」というビデオにはまってしまったことがある。アメリカのテレビ番組だったのだろうか、今で言うX-FILEといったところか?毎週週末に3巻ずつぐらい見せられた。話は爬虫類人間が地球に水を奪いにやってくるというものだったと思う。爬虫類人間なので、舌は二股に分かれている。好物はカナリア、頭から丸のみする。女爬虫類人間が地球人男を誘惑する。よろしくやった後、丸呑みする。とにかく子供心に怖かった。
 そのせいだろうか、私は今でもハリウッド映画があまり好きではない。ハリウット特有の「どかーん・ばかーん・だだだだだ」がこわくて落ち着かないし、勧善懲悪・アメリカ万歳プロパガンダ的なところも気持ち悪いとおもっている。

 「イギリスから来た男」も「どかーん・だだだだ・ばんばんばんばん・おぅ!しっ!・ふぁっく!」というシーンがたくさんあった。また、今流行りのこまぎれ映像(最近の日本のドラマでは「ケイゾク」みたいな)もふんだんであった。話は単純、父親が娘の敵討ちをするというもの。
 では何が良かったのか。
 『役者が良くて、映像が過不足なかった』ということだろう。父親の復讐物語というありがちな話をいやみなく、さらりと演じられる役者と、その単純なストーリーを複雑にしてしまうのでなく、しかしスタイリッシュでわかりやすい映像にした監督の構成力のたまもの。
 ・・・というといっぱしの映画通みたいだな。
 テレンス・スタンプの父親に私はちょっぴり涙ぐんでしまった。やっぱ演技でしょうね。ついでに言うと彼は若い頃より今の方か断然かっこいい。

 まあとにかくみて見て損はないというわけだ。秀作。