乙女、松花堂弁当に感激

5月7日

土曜出勤。会議の弁当くばりに行く。ついでに会議も見学する。弁当配りの仕事をしに行ったのだけど、弁当や湯茶の用意は、主婦暦の長いマダムスタッフの方々の反応が早く、そつなくこなされていて、私の出る幕はなかった…。よって私は弁当を食べるだけの係になっていた…(それは係じゃないよ)。
今回の会議は、厚生労働省でとある分野のマニュアルを作るために行われたものだった。マニュアルはいくつかの章に分かれていて、その章ひとつひとつを有識者に依頼している(らしい)。そのひとつを上司の先生が書いている。しかし好きに書かれてしまうと厚労省は困る。だから、今後の方針(=政策)に合ったものを書いてもらえるよう、筆者の疑問や質問に答え、どういう方向で書いてほしいか要望を伝えに来た、ということらしい。
いやあ、土曜ですよ。土曜。ここしばらく土日休日返上で、あちこちの章担当者に会いに行っては、説明したりしてるんだって。「中央の役人は…」みたいなことをよく、TVタックルなんかで政治家がゆったりしてますけど、今回生まれて初めてお会いした「中央の役人」は土曜出勤でぐったりしつつも、「やっぱり作るからには現場で役に立ってほしいし…」とがんばっている人たちでした。私なんて弁当配りにくるだけでぶーたれているのにさあ、脱帽です。敬礼です。
ある分野という共通性はあるけれども、医学・公衆衛生・社会福祉・リハビリテーションetc・・・と、章の中身の学問的分類はばらばらなわけです。それら全部をね、大体把握して、理解して、的確に「こういう風に書いてほしい」って言うのは、やっぱり大変なことですよ。頭よくないとだめです。そういう意味で、すげえなあ、と思いました。
あと、いろんな人に会って説明しなくちゃいけないでしょう。意地悪な人もいると思うのです。そういう人とそつなく仕事するって大変ですよね。国会の話を聞きましたよ。国会会期中は徹夜だって。前の日に議員から質問が来るんだって。「あの資料にあったあれはこういう理由で不適当だと思うが、そのことについてどう説明するのか」みたいな。そしたら、徹夜で調べるんだって。それで次の日までに回答を用意するんだって。ちゃんとした内容だったらいいんだけど、「この訳語は不適切じゃないのか」みたいなイチャモン的質問が来たりするときは、本当に萎えるって。大変な世界だねえ。
まあ、そんな話を「へー、ほー、ふーん」と聞きつつ、おいしい弁当のご相伴に与ることができました。うまかったなあ、松花堂弁当。彩りあざやかで、味付けも上品だった…。サトイモとかさ…。お昼が終わって会議の後半、ちょっと居眠りしてしまったのは秘密です。人数が少なかったので、全員にばれていたと思うけどね(とえらそうに言うな)。

5月8日

昨日のお弁当のせいで、美食の門が開いてしまった!何を食べても満たされないよ。あのおいしさを味わってしまったから…。食べたい。おいしいものが食べたいよう。