父、自分で左手首を切って救急車を自分で呼ぶ

タイトルだけ見ると、なんだか深刻なのですが、違う意味で深刻な私の父の話です。
母と私が買い物に出かけ、父といなかから遊びに出てきている祖母が留守番をしていました。母と私は買い物が長引いて遅くなってしまい、夕ご飯も遅くなってしまいました。「何か適当に食べててください」とメールを打つ母。「肉うどんが食べたい」とかたくなに待つ父。
はじめは、おかきを祖母と一緒に食べて待っていたのだそうですが、父は痺れを切らして夕飯を自分で作り始めたのだそうです。大根の煮物とサラダを作って、ご飯を炊いて、あとはトマトを切って乗せれば出来上がり、というところで、悲劇が。
そのころ、電車に乗って母と帰る途中だった私は、「駅まで迎えに来てください」と電話をしたのですが、その返事が「今救急車を呼んでいるから!いそがしいから!(ぶつっ)」だったので、結構あせりました。祖母が倒れたのか、父が倒れたのか。いや、父が出たんだから父は倒れてないはず。じゃあ祖母か。
今度は母が電話をしました。「静脈を切ったんだって言ってる。あと結構元気そう」思わず顔を見合わせました。きっと、ネギとか切ってて切ったに違いない。近所中の人が見にきているに違いない…。「ほんとお父さんって、何しでかすかわかんない」と母。
あわててうちに帰ったら、祖母が居間でぼんやり洗濯物をたたんでいました。「あんたのお父さん、私がおなか空いた顔してたから、大根を炊いて食べさせてくれようとしたんよ・・・」気の毒な祖母・・・。「もう、血がどんどんでとるんじゃけ、あわててね、間違えて洗濯ネットで血を止めようとしとった!」祖母のトラウマにならなければいいんですが。
帰ってきた父に話を聞きました。トマトを8等分に切っていたら、お皿が落ちそうになり、それを左手で止めようとしたら、左手首に包丁が刺さったのだそうです。「実況見分だ」と言いながら父が再現したのですが、なぜ右手に持った包丁が結構離れたところにある左手に刺さったのか、再現されてもよくわからない。実は説明している父もよくわかっていない。違う意味で深刻。
私も注意深く生きていかないといけないと思います。こんなうっかり遺伝子が受け継がれていることを考えると!