[音楽][お出かけ]渋舞踊夜曲に行った

昨日、渋さ知らズ大オーケストラのライブに行ってきました。三軒茶屋にある世田谷パブリックシアターです。今回渋さ初体験のS氏、毎回ライブを一緒に鑑賞している妹とわたくしの3人でした。
←チラシの写真
今回のライブは指定席制でした。ちょっと張り込んでS席を予約。まあみんな社会人だからよかろう、と。ただ、送られてきたチケットが、申し込みが遅かったせいか2階席。いつも前のほうで聴いていたので、どんなもんだろうと心配だったのです。
その心配は杞憂でした。パブリックシアターの2階席は、オペラハウスの2階席のように壁にほぼ垂直に席が配置されており、目の前で見る迫力は無いかもしれないけど、1階席よりもずっと全体が俯瞰できるいい席でした。
結果から申し上げますと、すごくよかった。というのは、彼らはどんどんうまくなっているのです!欧州ツアーの成果でしょうか?大オーケストラで「魅せる」というのはどういうことか、渋さをよく知らない観客にも長年のファンにもどうしたら受け入れてもらえるのかを会得したのかなあ、と勝手に考えています。
まず、いつもの客席から「火男」を吹きながらの登場で場をあっためます。その後すぐに大オーケストラ向きの「ジャーン!」とした曲(名前が分らない!)を立て続けに数曲。インターバルにファンシーな曲(これも名前が!?)を入れて、またにぎやかな曲…。曲が途切れず続くので、拍手を贈る暇も無い!すべてが全員の合奏、というわけではなくて、ソロの聴かせどころもたくさんです。お名前が分らないのですが、トランペットのソロはすごくよかったなー。音がカーンと抜ける感じですてきでした。
あと、渋さといえば、私はダンサーズの肢体にいつもうっとりしてしまうんですが、昨日は初めて見るパターンが!ぺロ&さやかの「キャバレー風ダンス」だけでなく、「ストリップ風ダンス」が!エロい!エロすぎます。ボンテージ風の衣装(もちろんTバックにピンヒールブーツだ)をものともせず、ポールに逆立ちでくねくねと登ってゆく、なんともアクロバティックなダンスでした。アスリート。すげえ筋肉。
パブリックシアターは指定席であり、もちろん立派な椅子があるのですが、立て続けの聴かせどころ満載の演奏で、観客の身体は自然と動いています。そして最後、「えーやーとっとぉ」のMCでおなじみ「ふんどしの渡部さん(妹と勝手にこう呼んでいる)」が「ご起立ください!」と促し、〆の曲でメンバーは客席に降りて演奏し、みんな踊り、叫び、楽しく終わったのでした。
終わった後、初参加S氏に感想を聞いたところ「正直ここまでとは思わなかった。楽しかった!」と言っていました。うんうん、そうだろうそうだろう。またファンが増えてうれしくなったわたくしと妹。
これまでの混沌とした緊張感ある(時々ぐだぐだになることをふくめて)ソロ演奏よりも、全員で主題を演奏するほうに比重を置くようになったような気がします。知名度も上がり、大オーケストラのとき、観客は何を求めているのか、ということを意識するようになったのかなあ、と。渋さの泥臭いテーマの軸はぶれていません。私の知らない、無条件に身体が動く、大オーケストラ向きのダイナミックな曲が増えていました。
なーんつって、えらそうに考察しましたけれども、単に年の締めくくりの演奏だからリハーサルを重ねて、準備もたっぷりして臨んだ、というだけかもしれませんね!
あー、とにかくすごいよかった!よいものはよいのですよ!!