はじめてのJAZZ2に行きました。

タモさんへの敬愛がわたくしを導いた「はじめてのJAZZ2」…前回はひとり寂しく(しかしひとりで十二分に楽しんで)行きましたが、今回は意外にも多くの友人・知人が同じ夜を過ごしていたことが分りました。

「しーなさんこんばんわ。」

ここで書くべきは、しーなねこのぺーじのしーなさんでしょう。ご自身の日記でも書かれていましたが、このわたくしに影響を受けて、参加を決意したそうです!(えっへん)日記に書いておいて良かったです。
せっかくの機会なので、しーなさんにご挨拶をしました。しーなさんはおされでホホエミをたたえた、さわやかな青年でした。(上から下まで眺めまわしてしまいすいませんでした。)開演前の時間、ちょっとお話しさせていただきました。
静かな話しぶりとデーモンメイクとさわやか青年…普通はどの要素も結びつかない。でも目の前に結び付けている人(=しーなさん)がいる…大変不思議な存在感でした(いい意味で!!)。

「ほぼ永久紙袋はないのか」

座席には、紙袋が置いてありました。前回は「ほぼ永久紙袋」だったのですが、さすがに2000個も用意できませんよね…普通の紙袋の中に公式パンフレット、キリンの生茶(モモと生茶パンダの絵入り)が2缶、山下洋輔氏のコンサートの案内等が入ってました。実は来る前にお茶を買っていたので、1リットル近い水分を持つことになってしまいました。へこー。
私は前から30列目くらいで、前回は5列目だったのと比べるとかなり後ろですが、人見記念講堂は高さも充分で、しかも大きなスクリーンが用意されていたので、良く見えそうで安心しました。

「これが中州産業大森田一義名誉教授か!!」

19時ぴったりに始まりました。まずは山下洋輔氏のバンドが演奏。どがががーん!という迫力のフリージャズを聞かせてくれました(曲名は忘れました)。でも1曲であっさり退場。あれれ?と思っていたら、NHKの教養講座のような曲が流れ、ぼさぼさ頭に、右目がサングラス、左目が普通のレンズというメガネをかけ、よれよれスーツ、ねじれたネクタイの上に白衣を着た男が登場…会場は割れんばかりの拍手!(アンコールかと思うほどの大きさ!)深々とお辞儀をし、
「25年ぶりに戻ってまいりました」
と一言。中州産業大の哲学科森田名誉教授の登場です。森田教授は黒板を使って、黒人奴隷貿易、南北戦争、クラシックと黒人音楽のリズムや旋律、はては資本主義とキリスト教とジャズの関係まで…!ジャズ誕生前夜までの歴史を非常に胡散臭く、しかし博識に裏打ちされた堂々とした態度で語るわけです。その上、なんちゃってピアノまで弾いてくれて、なんてこった!すごいものを見てしまった!
ちなみに、ほぼ日のオーディエンスだからか、森田教授のはなしの端々には、中沢新一氏の「アースダイバー」や「愛と経済のロゴス」「三位一体論」あたりを踏まえた解釈で楽しく説明をしてくれてました。ははは、読んでおいてよかったぜ。

「すでに15分おしてます」

森田教授が退場した後、糸井さんと山下さんが左側の席に座り、話を始めました。
「すでに15分おしてます」
と糸井さんが言ってました。森田教授はまだ話したりなさそうでしたが、そんなにサービスしてくれたのですか!!
「終電を気にしながら進めようとは思いますが、僕は仕切りでうまく行ったためしがありません」
いやいや、気にしなくていいよ!たくさん聴かせて下さい、とあの会場で多くの人たちが思ったのではないでしょうか。
しばらく経って、タモさんが登場。
「いやー、すいません、仕事があって遅れました」
などと言ってます。そういうキャラなんですか。

タモさん暴走、糸井さんが心配そうな顔、山下さん大笑い

森田教授のおかげか、タモさんがTVで見せないようなテンションの高さで、JAZZの歴史を紐解きます。
例えば、クラシックジャズ。ドビュッシーの「ゴリーウォークのケークウォーク」を取り上げ、
「あれはパクリですよ」
と言ってみたりとか。ははは、もっと過激なこと(「売春が…」とか、「アメリカ人は結局…」など)を言っていましたが、詳しいことが思い出せません。イトイ新聞を待ちましょう。
タモさんがやや過激な発言をし、糸井さんが「えっ(ここいつもの飲み屋じゃないよ!)」って感じの反応をし、山下さんがタモさんの肩を叩いて笑う、という場面が何回もありました。

タモさんの楽しそうな顔を見るのが楽しいんだ

確か、モダンジャズのあたりを話している時だったと思います。
「で、コードを究極まで分解して、再構築したわけですよ…」
とタモさんと山下さんが難しげなことを、にやにや楽しそうに喋っています。それを見て糸井さんが、
「よく分らないけど、楽しそう、ってことだけ分ります」
と言いました。その時、私はああそうか、と思いましたよ。
みんな、自分の好きなことを楽しげに喋るタモさんを見るのがすきなんじゃないか?
会場の中には、その話が分る人もいるかもしれないけど、多分よく分らない人も大勢いる。でも、みんな楽しそうに話に耳を傾けているのは、話しているタモさん達が楽しそうだから。もちろん、全部をおいてきぼりにするわけじゃなくて、ちゃんと分り易く比喩を使ったりして直感で分るよう説明もしてくれるんですが、やっぱり、雰囲気を味わってみんな愉快な気持ちになっているんじゃないかなあと思いました。

「すでに45分おしです」

私がふと時計を見たとき「9時19分」…いったい何時までやるんだろう…。と思っていたら、糸井さんが「すいませんがすでに45分おしてるんです。終電大丈夫でしょうか」と一応、進行役として心配しています。
突然「ちゃらら〜ららら〜♪」と音楽が鳴り、スクリーンに「記念撮影をします」と出ました。観客が全員立って、真ん中により、お決まりの写真撮影!さすがにこの規模だと顔はわからんだろうなあ…

その後、まきまきでポストモダンの演奏をし、最後、Isn't She Lovelyをジャズの歴史どおりのアレンジで演奏してくれました。その演奏がまた…素敵だったなあ。
終了は22時!多分、1時間くらい余分に演ってくれたんじゃないでしょうか。すばらしい!ありがとう!ありがとう!惜しみない拍手を送り続けました。

やっぱり、タモさんはライブで見るべきだ

前回の日記でも書いたけど、やっぱりタモさんはライブで見るべきですね。自分の網膜と鼓膜と皮膚で感じるタモさんは最高でした!!

◆はじめてのJAZZ2 バックステージツアー:ほぼ日イトイ新聞
 http://www.1101.com/jazz2/live/index.html
 ↑記憶がやや曖昧なので、正確な進行はこちらでご確認ください!

三軒茶屋、その後

エネルギー満タン、毛穴全開…という状態で、友達と三軒茶屋の飲み屋に入りました。
そこで散々食って、ハイボールを飲んだら、悪酔いしてしまい、気を失いかけ、テーブルに顔を突っ込みました。ちょうど、店員さんに「この生茶あげます」とイベントでもらった生茶を手渡している最中でしたので、かなり驚かれたと思います。…友人の声が、世界が遠のきました。皿の中に髪の毛が入っていようが、誰がどう驚いているかなどはもう、配慮できませんでした…。(女子として!!(嘆))ひたすら苦しくて死ぬかと思った。
苦しみ冷や汗をかきながら渋谷まで。ふらふらと山手線に乗ったら、今度は代々木で友人が「ちょっと降りていい?」と真っ青な顔で口を押さえています。
ホームに出たとたん…でもセーフ!はっはっ。ワタクシ、日ごろからビニール袋を常備しているので(女子のたしなみですよね!!)そこにアレをナニしていただき、回りにも迷惑をかけず、なんとかしのぎました。

一日たってみて

振り返ると、前にしーなさんにお会いしたことと、後に気を失いかけたことの印象が強すぎて、イベントの内容がややあやふやになってしまいました。ははは。まあ仕方ないよね。2回目だから余裕がでたのでしょう。でも感情は強く心に残っておるので、それで良しとします。