花見やら勉強やら熱海やら

オリエンテーションの次の日、ゼミ合宿というものをしました。学生っぽいなあ。
ゼミ生はM2からD2まで10人近く居ます。大所帯です。まだ会って2日目にもかかわらず、すでに1年くらい一緒に学んだかのような打ち解けっぷりで、研究概要を話したり、お酒を飲んだり、風呂に入ったりと楽しく過ごしました。
2日目の今日は自由行動。帰ってもよし、残って観光してもよし。結局観光組は私とAさんBさんの3人だけでした。
なんとなく私の希望がとおり、熱海城に行くことになりました。実はいっぺん行ってみたかったのです。

駅からバスに乗って熱海後楽園まで。

後楽園ホテル前で降り、ロープウェイに乗ります。
「日本一短いロープウェイ」だという乗り場から向こうを見ると、「秘宝館」とまったく秘めることなく堂々とした看板が掲げられています。私の予想ではもっとひっそりとある施設だと思っていたのですが…予想を裏切られました。

うーん、どうも周りに子供が多い。だが「お母さん、ひほうかんってなに?」とかきかれたらどうするんだろう?説明できないじゃないか…などといらぬ心配をしてしまいました。
ロープウェイを降り、階段を上るといきなり秘宝館入り口が。「妖妃マーメイド」という人形が妖しく来訪者を誘います。
ふと自分の置かれた状況に気づきました。
「はっ、どうするんだろう、私たちは秘宝館に入るのか!?」
「でもよく知らない男子と!秘宝館!気まずい!」
「でも、行ったら行ったで友情が深まるかも」
とか2秒くらいでいろいろ考えましたが、AさんBさんは大人の判断か、さらりとスルーしてくれました。ええ人たちやー。
更に坂を上って熱海城まで。桜が咲いて、暖かかくて、あまりものを考えられないようになってしまうようないい気持ち。
と思ったら、けばけばしくて「やっちまった」感満載の熱海城入り口が見えてきました。各階の見所が看板に書かれているのですが、いちいちそれが「入るとガッカリするよ」という、私にとっては逆に心くすぐるメッセージに読めるのです。
でも、二人は「そんなことにお金は使いたくない!」という人かもしれない。どうしよう…とまっすぐ入ることをちょっと躊躇していたら、看板をじっくり読んでいたAさんが「なんか入りたくなっちゃったなあ」と言いました。私としてはガッツポーズです。ええ人やー。

熱海城は「昭和の観光」を真空パックで保存したようなところで、本当にぐっと来るいいところでした。

アンニュイな顔をして馬車に乗る、鹿鳴館時代のマネキン。

天守閣最上階から隣の廃墟と桜を望む。

マッチ三万本を使って作った城の模型が全部で10基くらいありました。Bさんは何故か丁寧に1基ずつ写真に撮っておられました。また、Bさんは体験吹き矢とほら貝にもチャレンジ。もちろん私もご一緒させていただきました。

なぜか、名画の複製の即売会をやってました。60万円の複製画が5万円に。
最後、地下1階の春画コーナーで締め。結局エロが…。春画の前ではさすがにみんな口数が少なくなりました。
ふもとの漁港のご飯屋でご飯を食べて、駅まで戻り、電車に乗って帰りました。
いやー、もりだくさんだった。熱海ヤバイ。ほんとヤバイ。楽しかったっす。
◆熱海秘宝館についてはこちら
http://www.chowchow.gr.jp/inova/index.html(ニッポンの歩き方)