デッドエンドの思い出

デッドエンドの思い出 (文春文庫)

デッドエンドの思い出 (文春文庫)


喪失にまつわる話。恋人、親、友人・・・。悲しいことは真摯に悲しみ、間違えていたことについては柔軟に考えを改め、しかし譲らないところは譲らない。普通の人が失ったことを受け入れて乗り越えていく、普通の話。
何かを失くすと、その衝撃から、普通のことがわからなくなる。必要以上に悲観したり、必要以上に抑制したり。でも、そんなときにこの本を読むと、少し正気に戻らせてくれるんじゃないかと。もっと楽に考えてもいい、とか、もっとたくさん感情をあふれさせていい、とか。
うう、よかったっす。