時間は薬

今日、いやな思い出のいっぱい詰まったかつてのフィールドに、再び足を踏み入れました。
どうかなあ、大丈夫かなあ(心理的に)と心配になりましたが、大丈夫でした。
当時の関係者にも会って挨拶をしたり、世間話をしたりしました。
変な気分になることもなく、穏やかな感情でいることができました。


多分、1年後に再訪していたら思い出してしまってダメだった。4年ほど間が空いたから、穏やかになれたんだろうな。
研究室のみんなと、繰り返しそのときのことについて、感情を交えて語りあったのもよかったのかも。
周りの人たちが私が本当に転落するのを食い止めてくれました。


華の25歳を憎しみ色で染め上げてしまったため、その後はもう、ずっとその色を抜くことをしてきた気が・・・リハビリテーションの日々でした。
去年ちょっと別件で色々ありましたけれども、それはきっと神様が念には念を入れて毒抜きをしてくれたんだと思おう。
なんか、今年はこれまでにない感じ・・・穏やかでちょっと怠惰な心持ちです。性格が変わってきた気がします*1
アクセルを最大に踏みっぱなしだった20代だったなあ。
総括して、次のステージに行きたい。まだ行く先はよく見えないけど・・・。


禁断の地への再訪・・・という割には特に感慨もないですが、今日はそういうことがありました。

↑できれば、自分を自分で言いくるめたりせず、正直に生きたいです。

そのフィールドで何が起ったのか。大変主観的なその概要。

4年前に私は社会人デビューしました。
そのころ、今の職場ではとあるフィールドで大規模な研究が始まっており、私はその専属スタッフとして雇われたのです。
その1年は、休日も返上して身を粉にして働きました。
でもその研究は、色々な利害がぶつかり合い、私の力の及ばぬところでだめになりました。
また私個人では、その研究で一緒に仕事をしていた頭のおかしい中年の男性に付きまとわれていて、酷いストレスを抱えていました。
そんな状況だったので、1年目で「怒り」「憎しみ」「不信」というこれまでほとんどなかった感情をもつようになりました。
そのころの私の口癖は「死ねよ」。
いつも怒りをふつふつとたぎらせ、友人とも会わなくなりました。
親切にしてくれる人にも嫌味を言うような、嫌な人間に成り下がっていました。
研究がいよいよ中断すると決まった時、私は大熱と腹痛を起こして3日くらい寝込みました。
本当に苦しくて、布団の中で、「ああ、多くの人を恨んで呪ったから、それが自分に返ってきたのだ」と思いました。
年度が終わる最終日、付きまとわれていた男性に「お前を社会的に抹殺してやる!」という趣旨の恐喝をされました。その時は本気で怖かったなあ。
このようにして、大殺界だった社会人1年目は終わりました*2

*1:ひのじさんに「最盛期の和久井映見」と言っていただいたのは、多分・・・まるくなったんだろうと思います。いやあ、和久井映見・・・でへへ。

*2:本当に大殺界の時期で、そのころは今よりももっと真剣に神頼みばっかりやってました。