萌える男

「華麗なるギャッツビー」を観て、『もえ~』となったことを書いておきたいと思います。

※ネタバレなので注意してください。


















それは、主人公のジェイ・ギャッツビーがずっと会いたくてたまらなかったデイジーにようやく会えるシーン。
デイジーのいとこでもあり、おとなりの友人ニックの家のお茶会に、ジェイとデイジーが招かれた。友人ニックの心遣いである。
朝からニックの家を、金に物言わせて過剰に飾り立てるジェイ。小さな家を、白い蘭で埋め尽くして温室のようにしてしまう。
土砂降りの雨の中、真っ白い三つ揃えのスーツが汚れないよう、召使いたちに傘を持たせ隣家からやってくるジェイ。しかめっ面で立ったり座ったり落ち着かない。家の主なのに隅っこで小さくなっているニックが超いい人。
いよいよデイジーの乗った車の音が。緊張がピークに達して、どこかへ行ってしまうジェイ。知らずにいとこを迎えるニック。家の中にデイジーを案内すると、温室のようになっている家はもぬけの殻になっていた…。
と思ったら、ずぶぬれになって怖い顔で再び玄関から入ってくるジェイ。対面したデイジーは言葉を失う。なぜならば、二人は昔恋人同士だったのに、第一次大戦でジェイは音信不通、デイジーは泣く泣く別の男性と結婚していたから。

それまで、ギャッツビー家で夜な夜な催されるパーティーをさんざん見せられ、また、ハンサムで見栄っ張りでゴージャスで、わがままだけど人を惹きつけて離さないジェイを知っているこちらとしては、デイジーのことを考えるとひたすらいつもの調子が出ない彼を見て、キュンとしてしまうのでした。
このディカプリオの演技は、鬼の目にも涙というか、傲慢ちきにも一分の人間らしさというか、とてもキュートで、見ている私もジェイが好きになってしまう、すごく印象に残るシーンなのです。

もえ~