グランドブダペストホテル観ました

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先日グランドブダペストホテルを観ました。
コミカルで、左右対称で、美しくて、はっとさせられる素敵な映画でした。
おすすめです!

グランドブダペストホテルは、第2次世界大戦直前の、ヨーロッパの架空の国、ズブロッカ共和国にある、超高級ホテル「グランドブダペストホテル」が舞台である。
三谷幸喜の「有頂天ホテル」を思わせる。
テンポがよくて、みんなちょっとずれてて、唖然とさせられる笑い。
私こういうの大好き。
ホテルの壁の色のかわいらしさ、お菓子屋さんの愛らしさ。ロビーの豪華だけどどこか現実感のない感じ。主人公のコンシュルジュの紫色の制服、さみしい大富豪夫人たちの豪華なドレス。ナチスをほうふつとさせる軍服。出てくる人の服も見ごたえあり。

上流階級(とその階級に接してきた人たち)の言葉、態度、価値観…第二次世界大戦前夜の、旧世界の繁栄と矜持のさいごの輝きなのでしょうか。
2度の世界大戦は、階級の差を小さくし、それまでよりは人々を平等の方向に近づけたけど、逆にそれまで蓄積された、財産と文化というのは、やはりああいうことがあって、滅んで行ったんだなって、思いました。

あんまり関係ないかもしれないけど、こんな記事を見つけた。
High Society上流英語の将来


そして、後の世に生きる私たちは、失われた文化に憧れてしまうのかな。
みんなが共有していたとは言い難い、一握りの人たちの文化なのだけども。


私がこの映画を見たいと思ったのは、この解説を読んだからです。
町山智浩が語る『グランド・ブダペスト・ホテル』の元ネタとテーマ

この解説を読んでから映画をみると、なるほどなるほど…と思います。


次は「トランセンデンス」ってのを観たい。