忘れないでいたい

 仕事で、ある困難を抱えた人たちの当事者支援のさらに支援みたいなことをしつつあるんですけど、やっぱり当事者の人たちの切実さは胸を打つものがあるので、こちらも心を込めて関わりたいと思ってしまう。

だけど、支援する側の麻薬みたいな気持ち良さ、つまり、支援ができる立場にある私、支援ができる力を持つ私…みたいなものが心のどこかにあるのがわかる。それがものすごく傲慢で醜い怪物になることがあるということを忘れないでいたい。

いつだって、当事者の人たちと私はあまり変わらないことを確認し続けなければならない。

たしかに、当事者の人たちはその面では弱くて力がないかもしれない。しかし私だって、具体的に要素をあげるならば、最近言われる「女性」で「非正規」で「独身」で「いつ貧困に陥るかわからない」という存在である。違う面からみたら当事者である。今困っているかどうかが違うだけで、あまり変わらないのだ。

いやむしろ、彼らは声を上げて他の人のの力を借りて色んなことを変えていこうとできる強い人たちだ。よく聞く、「弱さを強さに」というのはこういうことなのかもしれない。

私はそのやり方をいつか来る自分の活動の参考にするべく、勉強をしている。

…という気持ちで、気を引きしめていこう。


しかし、なんだかんだで私もいろいろ困ってることはあるのだが、その根本はね、「助けて!」って言えないことですよ、相談できないことですよ〜〜!!

素直に助けてと言える人は強い。彼らは、助けてもらう事は自分の価値はなんら下げることがない、ということを気持ちの芯から知っている。