A子さんの恋人(4巻)を読んだ

- 作者: 近藤聡乃
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/09/15
- メディア: コミック
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美大卒の30手前の人たちがたくさん出てくる.
A子さんというのが主人公で,最近3年間いたNYから日本に帰ってきたばかり.
NYにA君という恋人がいる.
だけど,日本にはA太郎という3年間A子さんを待っていた元彼がいる.
彼は人の懐に入るのが得意でたくさんのガールフレンドがいる男である(しかもイケメン).
A子さんはA君という恋人がいるので,近づいてくるA太郎に対して警戒しているのだけど,何となく周りの友達がA太郎と会わせようとするから縁が切れない.(みんな友達同士なので,どうしても会ってしまう)
私は,A子さんはもっと毅然としてたらいいのになって思うけど,元彼を完全に断ち切れないのがこの人のいいところであり悪いところであり,個性であり・・・なんだろう.
だけど人に執着しないから,逆に執着されてしまう.
人間関係でも何でも,執着が苦しいのに,このA子さんは超越していてうらやましい・・・神の視点・・・などと思いながら読んでいたが,4巻はそういう感じでもなくなってきているみたい.
とらえどころが無いと思っていたA子さんの気持ちが,三枚重ねの薄いガーゼ越しに動いて見えるような.
4巻は,A子さんとA太郎の曖昧な心の動きを描いていて,一度では理解できなくて3回読み直しました.
これからどうなるのかしら・・・
ちなみに,私が好きなキャラクターはU子さんです.
性格が悪いのに愛らしく奔放であこがれる.
いや,性格が悪いって言うか,歯に衣着せない物言いなんだよな.