自粛生活での気づき

自粛生活もはや2か月半以上になった。この生活をしてみて気づいたのは、私のもともとの生活とあまり変わらないということだった。常勤で働くようになったのがこの5年~6年くらいで、それまでは非常勤と常勤をふらふらした生活だったし、学生生活も長かったし、家で作業することが多かった。家族としか話さないことはざらだった。むしろ最近の方が定時に出勤しないといけなかったりして生活が窮屈だったし、普通じゃなかったんだな。コロナ後も時間と空間の裁量性の高い働き方ができるようになってほしい。残業代はいらないから年俸制にしてほしい。


通勤時間が短くなる分、時間に余裕ができるかと思いきや、そうでもない。ずっと自宅にいるので部屋が薄汚れてきて、床もべたべたしてきて掃除をまめにせざるを得ない。だらだら寝続けて昼夜逆転してしまうかと思っていたが、朝やりたいヨガなどの時間を確保したくて、意外と朝に起きている。自粛生活でもリズムを崩すまいと頑張っている自分に驚く。関連して、仕事をしすぎるかと思ったが、それもない。残業したいけど、外食はできないから自炊をしないとごはんにありつけない。もう一人の同僚(=夫)にだって送りたい生活がある。1LDKの家で一人だけ勝手な行動を取っていると相手に迷惑をかけてしまうから、お互い多少は気を使って生活のリズムを合わせているところがある。

もう一つ気づいたことがある。ファンデーションを塗らないと肌が元気になるということだ。何年も顔の表面がゴワゴワしていたということにようやく気付けた。それが常態だったからずっとわからなかったのだ。ファンデーションも肌には良くないだろうが、クレンジングはさらに悪かったのではないだろうか。そう気づいてしまったので、自粛生活中はできるだけ顔にはなにも塗らないようにしている。今はWeb会議でもすっぴんで参加している。4K8K映像だったら厳しいが、どうせ通信環境はひとそれぞれだし、多くの人には私の顔はぼんやりした映像としてしか見えないのだ。そういうところは力を抜いてしまおうという気持ちになった。

だいぶんこの生活に適応してきた。今、大変な状況にある方々に比べたら大したことない日々だが、個人的には今の暮らし方に慣れるのは苦労したので、またもとに戻すのは嫌だなという気持ちになっている。でも、次は緊急事態宣言解除後の社会生活に慣れないといけない。さらにこれから季節が厳しくなる。そんな環境で感染予防行動を取りながら、仕事や生活上の行動範囲をもとに戻していくっていうのは、神経をすり減らすことなのではないかなと思う。うーん、大変だなあ。